【保存版】夏の冷房トラブル完全ガイド|喉の乾燥・冷え・だるさを防ぐ方法

【保存版】夏の冷房トラブル完全ガイド|喉の乾燥・冷え・だるさを防ぐ方法

はじめに

暑い夏、冷房は欠かせない存在です。
しかし、快適さを求めて冷房に頼りすぎると、喉の不調や体調の乱れを招いてしまうこともあります。

特に「喉がイガイガする」「朝起きると口の中がカラカラ」といった乾燥症状に悩まされる方も少なくありません。

 

本コラムでは、冷房が喉や体に与える影響から、日常でできる乾燥・冷え対策、そしておすすめのセルフケア方法までを詳しくご紹介します。

 

 

 

冷房が喉や体に与える影響


冷房を長時間使用すると、空気が乾燥して喉や鼻の粘膜のうるおいが奪われ、バリア機能が低下します。

その結果、ウイルスや細菌に感染しやすくなり、喉の痛み・違和感を引き起こします。
また、冷風が直接体に当たることで血流が悪化し、局所的に炎症が起こりやすくなります。

さらに、急激な温度変化は自律神経のバランスを崩し、だるさ・頭痛・肩こり・睡眠の質の低下など、いわゆる「冷房病(クーラー病)」の症状を引き起こすこともあります。夏の体調不良を防ぐには、冷房の使い方を見直すことがとても大切です。

 

 


冷房病(クーラー病)とは?


心地よいはずの冷房が、どうして夏バテや体調不良の原因になるのでしょうか?
それは、暑い屋外と冷えた室内との間に生じる気温差が、自律神経に過剰な負荷をかけるためです。

 

私たちの体は、自律神経の働きによって体温を一定に保っています。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、

🔸気温が高いと副交感神経が優位 → 血管を拡張・汗をかいて体温を逃す

🔸気温が低いと交感神経が優位 → 血管を収縮して熱を逃がさない

 

しかし、冷房の効いた屋内と暑い屋外を何度も行き来すると、体はその都度、血管の拡張・収縮を繰り返すことになり、自律神経は混乱します。

このような状態が続くと、自律神経のバランスが崩れ、結果として血行不良、冷え、だるさ、疲労感など、いわゆる「冷房病」の症状が現れるのです。

 

冷房病は、冷房の影響が蓄積されてくる8月中旬頃から症状が出始めることが多く、さらに夏の終わりごろでも冷房を使い続けてしまうと、秋~初冬(11月頃)まで不調が長引くケースもあります。

 

そのまま自律神経や免疫力の乱れが続くことで、秋冬の季節の変わり目に風邪や感染症にかかりやすくなることも少なくありません。
夏場の冷え・乾燥対策は、次の季節を健やかに迎えるためにも重要なのです。

 

 

 

 

要注意!冷房病になりやすいのはこんな人

・日頃から冷えやすい人

・平熱が35度以下の低体温の人

・冷房の効いた室内に長時間いることが多い人

・冷房の効いた屋内と暑い屋外を頻繁に行き来する人

 

こうした方は、体温調節機能や血流が乱れやすく、自律神経のバランスも崩れやすいため、冷房の影響を強く受けやすい傾向があります。
また、体の冷えに敏感であったり、もともと代謝が低かったりするため、少しの温度差でも不調が出やすくなります。

自分に当てはまると感じた方は、冷房による乾燥や冷えを“我慢する”のではなく、積極的に対策を講じていくことが、体調を守る第一歩になります。

 

 

 

冷えによる代表的な不調


・肩こり

・頭痛

・手足の冷え

・吐き気、食欲不振

・疲れやすさ

・腹痛・下痢

・生理不順、生理痛

 

これらの不調は一見慢性的かつバラバラに思えますが、実は「冷え」が共通の原因となっていることも多いのです。
季節のせいと軽く見ず、体のサインとしてしっかり受け止め、早めにケアをしてあげることが大切です。

 

 

 

喉・体調を守る10の対策

・湿度を保つ
乾燥しがちな室内の場合は、加湿器や濡れタオルを活用して湿度を50〜60%に保ちましょう。

粘膜のうるおいを守ることが、ウイルスや菌から体を守る第一歩です。

 

・冷風を直接当てない
体に風が当たり続けると、皮膚表面の温度が下がり、血行が悪化して不調の原因に。

風向きを調整し、間接的に部屋を冷やすように工夫しましょう。

 

・保湿マスクを活用
特に就寝時は、無意識に口呼吸になることで喉が乾燥しがちです。

保湿タイプのマスクを使うことで、寝ている間の乾燥を防げます。

 

・湯船に浸かる
シャワーで済ませがちな夏こそ、湯船に浸かって体の芯から温めましょう。

血流がよくなり、自律神経も整いやすくなります。

 

・冷房の設定温度に注意
冷やしすぎは禁物。室温は24℃以下を避けるよう心がけましょう。

寒暖差による自律神経の乱れを防ぐポイントです。

 

・冷やさない服装
薄着になりがちな夏でも、冷房の風から体を守るために、ストールやカーディガン、靴下などで調整しましょう。

首・手首・足首の「三つの首」を冷やさないのがコツです。

 

・こまめな水分補給
喉や鼻の粘膜を潤し、熱中症予防にもつながります。

一度にたくさんではなく、少量ずつこまめに摂るのが効果的です。

 

・軽い運動
冷房で滞りがちな血流を促すには、夜のウォーキングやストレッチなどの軽い運動がおすすめです。

無理のない範囲で、毎日の習慣に取り入れてみましょう。

 

・温かい飲み物を選ぶ
キンキンに冷えた飲み物は内臓を冷やし、消化力を弱めてしまいます。

常温~温かめの飲み物を選ぶことで、体の内側から温めましょう。

 

・消化にやさしい食事
夏は胃腸の働きが落ちやすい季節。

温野菜やおかゆ、味噌汁など、消化にやさしい食事で内臓をいたわることも、体調管理の大切な一歩です。

 

 

 

乾燥対策に「鼻の中のワセリン」が効果的


喉や鼻、口の乾燥対策にはワセリン軟膏の活用が手軽で効果的です。
就寝前に綿棒の先に少量のワセリンを取り、鼻の中(奥までではなく、指が触れる範囲)にやさしく塗ってください。

この部分を保湿することで、夜間の冷房による乾燥を防ぎ、喉や口内の不快感、さらには咳の軽減にも役立ちます。

特に乾燥しやすい方は、毎晩の習慣として取り入れてみてください。

 

 

 

おわりに


冷房はうまく使えば、夏の不快感を和らげてくれる強い味方です。

しかし、乾燥や冷えへの対策を怠ると、思わぬ不調につながることも。

喉や体調を守るためのちょっとした工夫を日々の生活に取り入れ、この夏も健やかに過ごしましょう。

 

 

 

 

監修:道場 隆博

みちば耳鼻咽喉科クリニック 院長

 

2005年鳥取大学医学部卒業

NTT西日本大阪病院での初期研修を経て、耳鼻咽喉科を専門とする。
大阪大学附属病院や住友病院、大阪労災病院など基幹病院で、

頭頸部外科・音声外科をはじめとした高度な耳鼻咽喉科診療に従事。

 

2025年「みちば耳鼻咽喉科クリニック」を開院。
現在は院長として、子どもから高齢の方まで幅広い世代に向けた丁寧な診療を行うとともに、声の悩みや喉の違和感など、専門的な症状にも対応している。