活性酸素対策の決定版!「水素ガス吸入療法」のメリットは?水素水とどう違う?
活性酸素と水素ガス吸入療法が注目される背景
近年、活性酸素が老化や疲労だけでなく、さまざまな病気や日々の不調とも関わっていることが、広く知られるようになってきました。
こうした背景から、医療機関で抗酸化を意識したアプローチ、いわゆる抗酸化療法を取り入れるところも増えています。
そのなかでも、鼻から吸うだけで取り入れられる水素ガス吸入療法は、悪玉活性酸素の一つとされるヒドロキシラジカルに対して働きかける点から、さまざまな不調への活用が期待されている方法です。
さらに先進医療として活用された例もあり、近年はサビない体づくりを意識する人たちの間でも注目度が高まっています。
この水素ガス吸入療法にはどんな特徴があり、水素水とどのように違うのかを解説します。
目次
・老化の原因となる活性酸素とは
・活性酸素が発生する原因は?
・活性酸素が増えるとどうなる?
・活性酸素を除去できる水素
・「水素ガス吸入療法」とは
・水素の安全性
・水素水との違い
老化の原因となる活性酸素とは

まず活性酸素とは、活性化された酸素のことで「酸化力の強い酸素」です。
活性酸素が増えすぎてしまうと、細菌だけでなく自分の体の細胞も傷つけてしまったりと、体を酸化させて健康を脅かす原因となります。
活性酸素には2つの種類があります。
善玉活性酸素
私たちの身体を細菌やウイルスから守ったり、血管をひろげて血圧を上がりにくく保ったりする働きに関わるもの
→スーパーオキシド、過酸化水素、一酸化窒素
悪玉活性酸素
細胞や遺伝子に障害を与えることで多くの病気や老化などを引き起こすもの
→ヒドロキシラジカル
活性酸素が発生する原因は?
活性酸素は紫外線やストレスや化学物質などが原因で、体内のあらゆるところで発生します。
大きく分けると「体の中で自然に出るもの」と「外から増やすもの」の2パターンがあります。
体の中で自然に発生(ゼロにはできない)
・呼吸でエネルギーを作る過程(ミトコンドリア)
生きているだけでも一定量の活性酸素は出ます
・免疫反応(炎症)
バイキンやウイルスと戦うときに活性酸素を使用
・代謝(解毒・薬の代謝など)
外部の要因で過剰に作られる

・ストレス
・激しい運動
・過剰なアルコール摂取
・喫煙
・睡眠不足
・不規則な生活
・偏った食生活
・大気汚染(排気ガス・PM2.5など)
・農薬
・紫外線
上記のような要因で活性酸素は発生します。
現代社会で普通に生活しているだけで、私たちの体は常に活性酸素が増えやすいリスクにさらされていると言っても過言ではありません。
活性酸素が増えるとどうなる?

細胞内に過剰に発生した悪玉活性酸素は、細胞を内部から酸化させ、遺伝子や細胞膜を破壊します。
その結果、健康な細胞を次々と死滅させていきます。
これが「体がサビる」という現象の正体です。
細胞が傷つきやすくなる
・脂質(細胞膜)が酸化し、細胞がもろくなりやすい
・たんぱく質が酸化し、働きが落ちやすい
・DNAが傷つき、修復の負担が増える
炎症が長引きやすくなる
酸化ストレスは炎症とセットで起きやすく、「炎症が起こる → 活性酸素が増える → さらに炎症が起こる」といった悪循環になりやすいと言われます。
めぐり(血管のしなやかさ)に影響しやすい
血管の内側の負担が増えると、めぐりの乱れや、だるさ・冷え感につながることもあります。
体感として出やすいサイン
個人差はありますが、酸化ストレスが強いときには、次のようなサインを感じる人もいます。
・疲れが抜けにくい
・なんとなく重だるい
・肌の乾燥、くすみ感が気になる
・眠りの質が落ちた気がする
さらに下記のような状態が起こることもあります。
・糖尿病
・高血圧
・メタボリックシンドローム
・肌のシミ、シワ
・アレルギー
・内臓の老化
・発がん
活性酸素を除去できる水素
体内の老化や病気の原因となる活性酸素を除去するために、効率的な方法は水素の摂取と言われています。
水素は体の中で増えすぎた活性酸素のうち、特に細胞毒性が強いとされるヒドロキシルラジカルを選択的に減らす可能性が示されています。
そして反応したあとは無害な水へ変わるため、体への負担が少ない形で酸化ストレスを減らすとされています。
この作用により、細胞や臓器へのダメージが起きにくい状態づくりにつながり、体の不調やさまざまな病気の分野で、予防や症状の改善が期待されています。
水素ガス吸入療法とは

水素ガス吸入療法とは、専用のチューブなどを用いて、鼻から水素ガスを吸入する方法です。
水素を吸うことで体内の活性酸素にアプローチし、抗酸化・炎症ケア・エイジングケアなど、幅広い目的で活用されています。
2007年に水素が特定の活性酸素に対して働きかける可能性が報告されたことをきっかけに、研究が急速に進みました。 1)
さらに、水素は体内の抗酸化力を高める働きもあり、2016年に厚生労働省の先進医療Bに指定されました。
2022年、コロナ禍で予定症例数に達することが難しく取り下げられたものの、現在はより広範な臨床データの蓄積が進んでいます。2)
がん治療の補助として検討されるケースや、高血圧・糖尿病など生活習慣の悩み、美容目的など、さまざまな分野での研究・応用が進められています。
水素の安全性
これまでの先行研究では、水素吸入による重篤な副作用は報告されていないとされています。
水素はそれ自体の毒性が確認されておらず、また体内でも生成されることがあるなど、比較的身近な物質である点が安全性が語られる理由の一つです。
ただし、水素は可燃性のガスでもあるため、使用する機器や環境のルールを守り、取り扱いには十分注意しましょう。
水素水との違い

水素水と水素ガス吸入の大きな違いは、体内に取り込める水素の量と持続性です。
水素は水に溶けにくく、常圧で飽和させた水素水でも濃度は最大で約0.8 mM(約1.6 mg/L)程度とされています。3)
そのため飲用は手軽ですが、摂れる総量は「濃度×飲む量」に限られ、さらに開封後は水素が抜けやすいので早めに飲む工夫が必要です。
ドクター水素ボトル+の場合、30分間の水素ガス吸入は、ドクター水素ボトル+で生成した水素水の4L相当といわれています(メーカー調べ)。
おわりに
「なんとなく体が重い」「疲れが取れにくい」といった日々のサインは、体からのSOSかもしれません。
活性酸素は私たちが生きている限り発生し続けるものだからこそ、溜め込まずにその都度ケアしてあげることが大切です。
水素ガス吸入は、忙しい毎日の中でも「ただ吸うだけ」で取り入れられる現代人に適したセルフケアといえます。
まずは1日1時間分から、心と体をリセットする新習慣として水素のある生活を始めてみませんか?
参考
1)Ohsawa I, et al. Hydrogen acts as a therapeutic antioxidant by selectively reducing cytotoxic oxygen radicals. Nature Medicine (2007)
2)厚生労働省資料:先進医療Bの試験終了に伴う取下げについて(2022年4月18日)
3)Ohsawa, I., et al. (2007). Hydrogen acts as a therapeutic antioxidant by selectively reducing cytotoxic oxygen radicals. Nature Medicine.